お金に関する資格一覧|受けて分かったおすすめ3選

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  • お金に関する知識を学べる資格って何だろう?
  • お金に関する資格を取得して、よりよい暮らしを目指したい!
  • マネー系の資格はたくさんあるけれど、結局何がいいのかわからない。

こうした疑問にお答えしていきます。

tano

FP2級の私が、実際に受けて合格した経験をもとにわかりやすく解説していきます!

目次

お金に関する資格一覧

お金について学ぶことのできる資格は次のとおりです。

およそ20種類のお金に関する資格試験が挙げられます。

お金に関する代表的な資格一覧
  • 税理士
  • 公認会計士
  • 日商簿記検定
  • FP(ファイナンシャルプランナー)技能検定
  • ビジネス会計検定
  • アクチュアリー
  • 証券外務員
  • 証券アナリスト
  • 企業年金総合プランナー
  • 金融窓口サービス検定
  • 電子会計実務検定
  • FASS検定
  • 年金アドバイザー
  • 相続アドバイザー
  • マネーマネジメント検定
  • 金融業務能力検定
  • 銀行業務検定試験
  • CAP
  • 宅地建物取引士、
  • 中小企業診断士
  • 社会保険労務士

この中から、おすすめ資格を3つ取り上げて紹介していきます。この記事で取り上げる資格は以下の3つです。

  1. FP(ファイナンシャルプランナー)技能検定3級
  2. 日商簿記検定3級
  3. ビジネス会計検定3級

それでは順番に見ていきましょう。

お金に関するおすすめ資格3選

おすすめ資格を3つに厳選した基準は次の通りです。

  • 知名度が高い
  • 家計やビジネスなど、日常生活や仕事に関わる
  • 知識ゼロの初心者からでも取り組みやすい
tano

3つすべて取得済みの経験をもとに「おすすめ順で」紹介します!

FP(ファイナンシャルプランナー)技能検定3級

初心者おすすめ度
難しさ
合格率70%程度

どれかひとつを受けるならFP3級をおすすめします!

お金に関する資格の代表格であり、マネーリテラシー向上にもっともおすすめできる資格がFP(ファイナンシャルプランナー)技能検定3級です。

形式 出題数 合格基準 試験時間 受験料
筆記→CBT 60問+実技 60% 120分+60分 8000円

※詳細はFP技能検定 日本FP協会をご覧ください。

午前の学科は共通してマークシート形式、午後の実技はきんざい(金財)では事例形式5題、日本FP協会ではマークシート形式(三答択一形式)です。筆記試験は年3回の実施で、2024年度からCBT試験に移行しています。受験資格に制限はありません。勉強時間は30~50時間程度で、初心者でも、文系・理系問わず合格を狙えます。

FP(ファイナンシャルプランナー)技能検定3級がおすすめの理由

  • 合格率が約70%で高め
  • 国家資格
  • 生活や今後のライフプランに密接に関わる内容
  • 合格後は2級、1級を目指すことのできるほか、日本FP協会認定のAFP、CFPといった上位資格のチャンスがある

また、FP(ファイナンシャルプランナー)技能検定は6つの分野で構成されています。

FP(ファイナンシャルプランナー)技能検定の6つの分野
  • ライフプランニングと資金計画
  • リスクマネジメント
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
  • 不動産・相続
  • 事業承継

金融資産運用では株式や債券・投資信託などが扱われていて、その他5つの項目では個人のライフイベントごとで生じる税金や関連法規を学べます。

保険を契約するとき、年金を切り替えるとき、子供を授かるとき、その子供を教育するとき、退職するとき、年金を受け取るとき、相続をするとき、、

それぞれに関わる費用や手続きを知ることができるのがFP(ファイナンシャルプランナー)技能検定の特徴です。

tano

かなり身近な内容がふんだんに盛り込まれていて、単に資格に合格する以上に有益です!

日商簿記検定3級

初心者おすすめ度
難しさ
合格率40%程度

簿記3級の学習では企業の財政状態を示した損益計算書と貸借対照表について基礎的な内容を学びます。

形式 出題数 合格基準 試験時間 受験料
筆記・ネット 大問3題 70% 60分 2850円

※受験料はネット試験では別途事務手数料550円
※詳細は簿記3級 商工会議所をご覧ください。

投資への理解や、ニュース番組の内容を把握できるようになり、企業の表面的な報道ではなく、実際の数字によって理解ができるようになります。

簿記3級の内容はFP3級に比べて企業の取引や処理、家計管理など、「お金の動き」に注目していて、ものの売り買いで生じる処理を正しく行う必要があります。

筆記試験は年3回、CBT方式(ネット試験)は常時開催しています。受験資格に制限はありません。

tano

私はネット試験で合格しましたが、どちらでも合格の価値は同じですので自分に合った方で受験して問題ありません。


簿記は3~1級で年間約60万人の受験者数を誇ります。簿記3級合格後には、2級、1級の他に、上位資格の税理士や公認会計士を目指すこともできます。

ビジネス会計検定3級

初心者おすすめ度
難しさ
合格率60%程度

ビジネス会計検定はビジネスパーソンに欠かせないスキルを、基礎的な内容を中心に学べる資格です。

形式 出題数 合格基準 試験時間 受験料
筆記 大問4題 120分 4950円

※ビジネス会計検定試験は公式に配点の発表がありません。
※詳細はビジネス会計検定試験をご覧ください。公式HPに過去問があります。

大学生から社会人まで広い世代におすすめで、受験者は21~30歳が(32.2%)が最も多くなっています。受験資格に制限はありません。

内容はかなり簿記3級に近いので、簿記3級を合格した後、復習のためにビジネス会計検定3級を受験する人が多いです。

お金に関する資格を取得する3つのメリット

お金の勉強をすることには、次のメリットがあります。

  • 節約・家計管理が正しくできる
  • 投資・保険を正しく選ぶことができる
  • お金の詐欺を回避できる
  • ライフプランニングが正しくできる
  • マネーリテラシーが高まる

お金の知識が付くことで、お金に対する意識が変わり、よりよい暮らしを目指すことができます。

また、お金に関する知識が身につくことでFPや税理士に相談する機会・回数も減り、自分で判断できるようになります。

マネーリテラシーとは?

金融(≒マネー)リテラシーとは「経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力」のことをいいます。(政府広報オンライン より)

金融系の仕事をしている方や、簿記やFPなどの資格勉強をしたことのある方なら、知識があるのではないでしょうか。

マネーリテラシーといってしまうと、難しく・複雑そうに見えてしまいますが、専門家である必要はありません。

金融庁が示している、「最低限身に付けるべき金融リテラシー」では、次の4つにそれぞれ分野が分かれています。

  • 家計管理
  • 生活設計
  • 金融分野(保険商品、ローン・クレジット、資産形成商品)
  • 外部の知見の適切な活用

マネーリテラシーを学ぶことで、お金への理解が高まり、情報の取捨選択が正しくできるようになったり、投資や保険の勧誘を適切に断ったりできる場面が増えるでしょう。

①ライフイベントごとに必要なお金を知り、実現しやすくなる

3大必要資金を知っていますか?

ライフイベントにおいて、とくにまとまった額の資金が必要な3つのイベントに対する資金を3大必要資金といい、以下の3つがあります。

3大必要資金
  • 教育資金
  • 住宅取得資金
  • 老後資金

どれも年収にして何年分かに相当する額になるので、いつそのまとまったお金が必要になるか事前に計画していないと借金(奨学金や住宅ローンなどのやむを得ないものも含めて)をすることになります。

こどもひとり3000万円!老後は2000万円!と話題になっていた部分ですね

マネーリテラシーが高い人全員が2000万円+3000万円=5000万円をすぐに用意できるかというと、そうではありません。本当にマネーリテラシーが高い人なら、この3大必要資金に対して次のことを考えることができます。

  • 自分の場合、それぞれいくら必要か
  • その資金がいつ必要になるか
  • 資金の用意は給料だけで補えるか
  • 銀行に預けているだけでよいか
  • 投資で資金調達できないか
  • 困ったときにだれに相談するか

②家計管理で出費をコントロールできる≒節約・節税

お金の勉強といっても、企業・経済に関連するものばかりではありません。「適切に家計管理ができている」こともマネーリテラシーの高さを示しています。

事業や投資で成功をおさめ、FIRE(経済的自立と早期退職)を達成した方が示すよくある質問に、

「先月あなたが使ったお金はいくらか答えなさい」

というものがあります。

マネーリテラシーの高い彼らはスラスラと答えられる一方で、多くの人は即答できません。総額は分かっても、家賃、光熱費、交際費、食費、諸経費、、と分類することは難しいでしょう。

ではなぜ「出費を把握していること」でマネーリテラシーが高いといえるのでしょうか。

それは、出費を把握しているひとであれば無駄な出費が減らせるからです。そして「無駄な出費」をしないためには何が無駄かを把握していなければなりません。

出費を減らす=質素な生活 ではないよ!

手数料や固定経費を削減する、コンビニではなくスーパーで買い物する、服を買いすぎない、、、無理のない範囲で減らせる出費を探しましょう。

お金の知識がある人の家計管理とは

お金の知識がある人が家計管理において自然にしていることに次の特徴があります。

  • 銀行にいかない(振込手数料などは必ず0円になるようスマホですべての手続きを済ませる)
  • 格安スマホを使う(同じ通信速度・容量で大手キャリアより月額1000円以上安い)
  • サブスク登録をしていない(月500円で~放題など)
  • 借金がない(学生奨学金、住宅ローンも避けられるなら避けたい借金)

無駄な出費をしていないつもりでも、マネーリテラシーの高い人から見れば必要経費には含まれないものばかりです。

tano

「まだATM利用してるの?」と聞かれた当時は、本当に目からうろこでした。それから私はもう3年ほど銀行ATMを利用せずに過ごせています。

③金融トラブルを避け、自分に必要な保険・投資を選択できる

保険・投資の選択においてマネーリテラシーの高い人は、自分で判断できる能力があるため、金融トラブルに巻き込まれにくい・損をしにくい傾向にあります。

「自分に合っているか」を自分で判断できないと、勧められた保険に加入し、勧められた金融商品を購入することになります。

そこで最低限理解しておくべきこととして次の4点があります。

以下のことを念頭に、適切な資産形成ができれば、詐欺や多重債務を避ける可能性が高まります。

  • 保険は公的保険だけでも保障が十分で、病気・事故時のことがすでにカバーされている
  • どうしても加入したい保険があるなら、起こる可能性とコストのバランスを考える。向こう5年で死亡するリスクってそんなに高い?
  • 投資ですぐに大儲けしたいのなら大きなリスクをとらなければならず、同時に大きく失う可能性がある
  • 堅実に資産形成したいなら、「分散」「長期投資」「手数料の低い」の点で商品を選び、10年~20年先に資産が増えることを目指す。ただしこの場合、目先の数年では資産が増える可能性はかなり低い。

まとめ

お金に関する資格と、取得するメリットについて解説してきました。

  • お金に関する知識を幅広く身に着けたいなら⇒ファイナンシャルプランナー
  • 知名度が高く、就職活動に活かしたいなら⇒日商簿記検定
  • 企業の財務諸表を分析したい、投資の知識を身に着けたいなら⇒ビジネス会計検定

いずれの資格試験も、お金の教養として、基礎知識を学ぶのに欠かせない情報がつまった試験です。

マネーリテラシーが高い人はお金に関わる判断を自分ですることができるので、自分の家計管理を通して出費を減らし、本当に必要な保険や投資、制度を選んで利用することができます。もし、マネーリテラシーが高くないままでいると、まったく気づいていないところで無駄な出費があったり、窓口などで営業マンの勧める保険に加入したりことになるでしょう。

なにも金融のプロフェッショナルである必要はなくて、「最低限自分の身を守れたらいい」くらいの気持ちでFP(ファイナンシャルプランナー)技能検定3級、日商簿記検定3級、ビジネス会計検定3級の受験を検討してみてはいかがでしょうか。

以上、「お金に関する資格一覧|受けて分かったおすすめ3選」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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