簿記3級は勉強時間一週間で受かる!?合格者が解説【2024年】

  • 簿記3級の勉強時間はどれくらいだろう、一週間で合格できるのかな。
  • 簿記3級の勉強時間を一週間とすると、どんなスケジュールか知りたい!
  • 簿記3級の勉強時間を一週間とすると、1日あたりどれくらい勉強する必要がある?

こうした疑問にお答えします。

tano

解説する私は、簿記3級に(一週間で・独学で・一度で)合格しました。簿記を学んだことがまったくない、私のような理系でも合格できた勉強方法を超具体的に解説します。

1日あたりにどの単元まで進めるべきか、実際に一週間で合格できた実体験をもとにお伝えします。

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目次

簿記3級一週間勉強方法:独学で受かる?

結論から言うと、簿記3級は独学で合格できるレベルの試験です。

ただし、独学で受かるレベルだからと言って簡単ではありません。なぜなら、

  • 簿記3級の合格率は40%程度
  • 一部の大手スクール出身者では合格率が80%程度と言われている
  • 独学に限定すると40%以下しか期待できない

この事実があるからです。

それでも独学で受験する人の方が多いですし、

tano

スクールにお金をかけたくない気持ちが私には痛いほどにわかるので、具体的な勉強方法を文章で伝えられる限り、紹介します。

使うテキストは「スッキリわかる 日商簿記3級」

一週間勉強方法では、実際に合格できた勉強方法を紹介します。

この勉強方法の設定は次の通りです

  • 使うテキストは『スッキリわかる 日商簿記3級』
  • 勉強時間は1日あたり4~7時間程度
  • 簿記については知識ゼロの初心者であること
tano

テキストについては有名で人気なテキストがいくつかありますが、私が使用したのが『スッキリわかる 日商簿記3級』でしたので、こちらを使う場合を考えます。

『スッキリわかる 日商簿記3級』は売上No1のTAC出版から出されているシリーズで、導入がやさしく、最新の情報まで取り入れている最強の1冊です。

特典の仕訳Webアプリと模擬試験プログラムが、スキマ時間の学習に最適でおススメです。

ほかのテキストを使う方は、対応した単元の学習を進めていただければと思います。もちろんどのテキストでも合格できるチャンスは平等にあります。

勉強時間を設定しよう

勉強時間は1日あたり4~7時間程度を想定します。

「月曜日から金曜日は帰宅後に学習して、土日にガッツリやる」パターンの場合は、この時間の確保が難しいと思いますので、10日間ほど取り組むか、土日・休日だけをカウントして7日間としてください。

また、簿記3級の平均的な勉強時間は30~50時間とされているので、

7×4~7時間=28~49時間≒30~50時間

となり、相応の勉強時間になります。

一週間で学ぶことは「短くてラク」なのではなく、逆にかなりタイトスケジュールで、相当な集中力が必要なものとお考え下さい。

簿記3級一週間勉強方法:考え方

勉強方法の基本的なステップは次の通りです。「一週間のスケジュールの例」を後述しますが、スケジュール例も次のSTEP1~5の考え方に基づいています。

STEP
テキストを読む

テキストを読むことからスタートしますが、「すべて一度で通読する」わけではありません。

単元やページ数で区切って、自分が一度で処理しきれる範囲までにしてください。

ヒトの記憶力はそんなに効率的に出来ていないので、一度で覚えようとするとかえって時間がかかってしまいます。

STEP
問題を解く

テキストで読んだところまでのみ解きます。一度読んだだけで正解できるはずがないので、不正解だった所だけテキストを読み返します。

STEP
STEP1→2を繰り返す

テキストを読み、その問題を解くの手順を繰り返し、最後まで進めます。

STEP
もう一度問題をすべて解く

STEP3まででテキストの1周目が終われば、問題をもう一度解いていき、不正解のところを中心に見直します。

STEP
予想問題を解く

テキスト巻末付属の予想問題と、Web模擬試験プログラムの計2回の実践演習に取り組みます。

ぜひ時間を計りながら取り組んで、時間配分をコントロールできるようになりましょう。

「仕訳Webアプリ」などで仕訳練習は同時並行して行います。

簿記3級1週間のスケジュールの例

1日目

「簿記の基礎」

「仕訳の基本」にある内容を徹底して理解することが簿記3級のスタートです。わずか7ページですが一切の妥協はできません。いわば、これからはじまる簿記というゲームの「ルール説明」に相当します。借方・貸方の概念や、仕訳の左右が一致することなどが理解できれば次に進みましょう。

「商品売買」
「現金」
「普通預金、定期預金、当座預金、当座借越」

上記3章分を読み進めて、仕訳Webアプリ「受かる!仕訳猛特訓」で章ごとに練習問題に取り組みます。
当然、読んだだけでは正解できないので、間違えた問題に対応するテキストの箇所をもう一度読んでシルシをつけます。

私の場合は黄色いマーカーで下線を引き、付箋をテキストの端につけていました

2日目

昨日の3章分を仕訳Webアプリで取り組みます。同じ間違いをしてないか確認しながら、もう一度間違えた問題については、対応するテキストの箇所により分かりやすくマークをつけて強調します。

「小口現金」
「手形と電子債権(債務)」
「貸付金・借入金、手形貸付金・手形借入金」
「その他の債権債務」
「その他の費用」

上記5章分を読み進めて、仕訳Webアプリで章ごとに練習問題に取り組みます。
やはり、間違えた問題に対応するテキストの箇所にシルシをつけます。

3日目

昨日までの8章分を仕訳Webアプリで取り組みます。同様に、もう一度間違えた問題に対応するテキストの箇所により分かりやすくマークをつけて強調します。

「貸倒れと貸倒引当金」
「有形固定資産と減価償却」
「株式の発行、剰余金の配当と処分」
「法人税等と消費税」
「費用・収益の前払い・前受けと未払い・未収、訂正仕訳」

上記5章分を読み進めて、仕訳Webアプリに取り組み、同様にシルシをつけます。

4日目

昨日までの13章分を仕訳Webアプリで取り組んでほしいところですが、時間がかかって飽きるので(私は飽きてしまいました)同じく仕訳Webアプリの「とことん仕訳全20問」に2回以上取り組みます。以後、「とことん仕訳全20問」を少なくとも1日2回行い、間違えるたびにテキストにシルシをつけていきます。
この時点で仕訳については、かなり習得できていて、自分の間違いがちな項目には、テキストにものすごくシルシがついています。線を重ねても付箋を貼り続けていたとしても、苦手分野のところだけ、すごいことになっているかと思うので、テキストを読み返せるチャンスがあるなら、自分でつけたシルシの多いところを中心に復習して読み直しておきます。この読み返す回数を私は決めていませんでしたが、もちろん「自分が覚えた・理解できたと思うまで」読み返しました。

巻末の「問題編」に取り組みます。

問題は76問あります。問題50までが既習範囲です。仕訳がある程度習得できていればかなりスムーズに終わります。

5日目

「とことん仕訳全20問」に少なくとも2回以上と、テキストのシルシの多くついた箇所の読み直しからスタートします。

「帳簿への記入」
「試算表」
「伝票と仕訳日計表、証ひょう」
「精算表と財務諸表」
「帳簿の締め切り」

上記5章分を読み進めて、仕訳Webアプリに取り組み、同様にシルシをつけます。
ページ数にするとかなり多いですが、表や図が多いので読むだけならそこまで大変ではありません。
この章から本番の第二問と第三問に該当する内容になります。ここからは「伝票・精算表・財務諸表を実際に書いて埋めていく経験」がないと本番で解答できません。サクッと読み進めて、実践問題に手を動かして解いていきます。

6日目

やはり、「とことん仕訳全20問」に少なくとも2回以上と、テキストのシルシの多くついた箇所の読み直しからスタートします。
「とことん仕訳全20問」については、もはや繰り返しすぎて答えを覚えてしまっているくらいかと思いますが、それで正しいと思ってください。

巻末の「問題編」に取り組みます。

問題は76問あります。もちろん改めてすべてに取り組むと復習になりますが、問題51以降が帳簿に関する問題で、ここをとくに重点的に取り組みます。
仕訳問題に自信があるなら、帳簿に力を入れるために問題51以降を2周取り組んでもいいくらいの価値があります。

7日目

やはり、「とことん仕訳全20問」に少なくとも2回以上と、テキストのシルシの多くついた箇所の読み直しからスタートします。

巻末の「チェックテスト」とWebの「模擬試験プログラム」に取り組み、よく復習します。

チェックテストはぜひ70点以上をとれるようにしたいです。とくに第一問の45点満点で3問以上間違いがあれば仕訳の時点で復習が必要なので、仕訳Webアプリやテキスト巻末の「問題編」を繰り返します。
模擬試験プログラムは難易度がやや高かったのであまり点数は気にせず、ネット試験の練習だと思って取り組んで良いかと思います。

一週間を終えて

以上が、簿記初心者が3級に合格できた一週間のスケジュールになります。

tano

1カ月程度をかけてゆっくりやるべきところを、一週間で済ませるにはかなり厳しいスケジュールになってしまいました。

また、勉強方法からもわかるように、

第一問の45点を確実に取りにいき、第二問と第三問は、そこそこ程度とって合計70点以上を目指しています。

実際、簿記3級に不合格になるパターンの多くは「完璧主義者」すぎるあまり、テキストを次に進めることができないパターンが当てはまります。

決して完璧主義である必要はないことだけでも、この勉強スケジュールで伝われば嬉しく思います。

簿記3級の申し込みはいつするの?

ネット試験の申し込みは3日前までであることに注意して申し込みをします。

もちろん統一試験でも大丈夫です。統一試験は年3回実施されています。

ただし、統一試験は試験ごとの間隔が長く、試験日も決まっているので、その一週間前から勉強をスタートするのは、ストイックすぎます。

スケジュール調整が効いて、場所も選びやすいネット試験がおすすめです。

最寄りのテストセンター・会場によっては営業時間がかわるので(土日のみのところもあります)、確認してからスケジュールを組むことをおすすめします。

簿記3級一週間勉強方法:注意点

簿記3級は知識ゼロの初心者でも独学で合格できるレベルの資格試験です。

しかし、もし予算や時間が許すのであれば、基本的に「独学での勉強はあまりおすすめしていません」

この理由はこちらの記事で解説しています!

ここで紹介した勉強法や、あるいはほかの方法で学習を進めても最短合格できるかは、当然その人次第です。

とくに簿記3級は教養資格として人気が高く、受験者数は年間約30万人を超えます。

tano

簿記3級受験者には私のような初心者から、そうでない人も含めて様々な背景を持つ人がいて、年齢もバラバラです。

「この資格はこういう背景を持つ人が受けることが多い」このようなものに当てはまらないのが簿記3級です。

自分に完璧に合った勉強法に出会うことの方が少ないので、勉強法の「良いとこどり」をしていきましょう。

また、簿記の知識は単なる資格試験にとどまらず、社会を生き抜く教養として優れているので、資格試験の範囲で完結するにはもったいない内容です。

たった一週間で合格することを目指すのも大切ですが、内容を活用できるように知識を定着させることも大事な資格試験であることをお伝えしておきたいです。

まとめ

簿記3級の一週間勉強方法を解説させていただきました。

繰り返しになりますが、筆者としては「独学での取り組みはあまりおすすめしていません」
ただし、予算的に、難易度的に独学で取り組むメリットも確かにあります。
実際にこのようなスケジュールで簿記3級に合格できたので、これも一例として参考にしてもらえると幸いです。

みなさんの合格を応援しています。

以上、「簿記3級は勉強時間一週間で受かる!?合格者が解説【2024年】」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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