- ビジネス会計検定3級 簿記3級どっちがいいか、合格者の意見を聞いて決めたい!
- ビジネス会計検定3級 簿記3級どっちの方がメリットが大きいか知りたい…。
こうした疑問にお答えしていきます。
・ビジネス会計検定3級
・簿記3級
両方取得した経験をもとにわかりやすく解説していきます!
ビジネス会計検定3級と簿記3級の違い
はじめに、ビジネス会計検定3級と簿記3級の違いを表形式でご紹介します。
試験内容の違い
ビジネス会計検定3級と簿記3級の試験内容・学習内容を比較すると、次のようになります。簿記3級は財務諸表の作成がメインなので、簿記特有の考え方・ルールの理解が必要です。一方、ビジネス会計検定3級は、財務諸表の中身を読み解くことを通じて、会計の基本的な考え方や経済活動における情報の活用方法を問われます。
ビジネス会計検定3級 | 簿記3級 | |
---|---|---|
財務諸表を、、 | 分析する | 作成する |
会計リテラシー向上 | おすすめ | おすすめ |
投資のスキルアップ | おすすめ | ややおすすめ |
ビジネス会計検定3級の試験範囲
財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識
- 財務諸表とは
- 貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書の構造と読み方
財務諸表の基本的な分析
- 基本分析
- 成長率および伸び率の分析
- 安全性の分析
- キャッシュ・フロー情報の利用
- 収益性の分析
- 1株当たり分析
- 1人当たり分析
(引用 ビジネス会計検定試験 試験のご紹介 級別内容・出題範囲 より)
難易度・合格率の違い
ビジネス会計検定3級と簿記3級の難易度と合格率を比較すると、簿記3級の方が一般的に難易度が高く、合格率が低い傾向にあります。一方、ビジネス会計検定3級では、比較的合格率が高い傾向にあります。
ビジネス会計検定3級 | 簿記3級 | |
---|---|---|
合格率 | 約65% | 約40% |
勉強時間 | 50時間程度 | 50~100時間程度 |
独学で受かる? | 独学でOK | 独学がやや難しい |
知名度・受験者数の違い
ビジネス会計検定3級と簿記3級の知名度や受験者数を比較すると、簿記3級の方がより広く知られ、多くの受験者が挑戦していることが分かります。一方、ビジネス会計検定3級は、知名度は簿記3級に劣りますが、近年ではその重要性が高まりつつあり、受験者数も着実に増加しています。
ビジネス会計検定3級 | 簿記3級 | |
---|---|---|
年間受験者数 | 約1万人 | 約30万人 |
知名度 | やや | 低いかなり高い |
就職に有利? | やや有利 | 有利 |
受験料と実施回数の違い
ビジネス会計検定3級と簿記3級の受験料と実施回数を比較すると、次のようになります。受験料は表のとおりで、そこまで高くはありません(簿記3級ではネット試験の場合手数料が別途500円かかります)。また実施回数では、筆記試験の実施は年に数回なものの、簿記3級は全国のテストセンターで気軽に受けられることから、受験しやすいことがわかります。
ビジネス会計検定3級 | 簿記3級 | |
---|---|---|
受験料 | 4950円 | 2850円 |
年間実施回数(統一) | 年2回 | 年3回 |
CBT対応(ネット) | なし | あり |
テキスト・問題集の充実度の違い
ビジネス会計検定3級と簿記3級のテキスト・問題集の充実度を比較すると、簿記3級の方が豊富な教材が揃っており、多様な学習方法の選択肢があります。一方、ビジネス会計検定3級も充実した教材が増えつつありますが、現状では公式テキストと問題集の2冊がベストなので、簿記3級に比べるとまだまだ質や量で劣る部分があります。
ビジネス会計検定3級と簿記3級どっちを先に受けるべき?
一概にどっちを先に受けた方がいいとは言えません。
しかし、財務諸表を作る⇒分析するの流れを考えると、
ただし、この場合だと難易度の高い簿記3級から受けることになってしまいます。ですから、
私の場合は、2023年12月に簿記3級に受かり、2024年3月にビジネス会計検定3級に受かりました!
ビジネス会計検定3級が向いている人
- ビジネスの基本的な知識・概要をつかみたい人
- 財務諸表の分析に興味がある/投資に興味がある人
- 希少性のある資格を今のうちに取っておきたい人
ビジネス会計検定3級は、経済活動における基本的な会計知識を身につけたい方や、会計の応用力を高めたい方に向いています。簿記3級には簿記特有のルールがあり、苦戦する方が多いので、まずはビジネス会計検定3級から挑戦してみても良いと思います。
簿記3級が向いている人
- 財務諸表を作る側の仕事に就いている/就きたい人
- 簿記3級より上の資格に興味がある/目指す予定のある人
- 知名度の高い簿記という資格をとりあえずおさえておきたい人
簿記3級は、財務諸表の作り方を学びたい方や、キャリアアップに直結した資格取得を考えている方に向いています。会計士や税理士を目指す方や、企業の経理部門で活躍したい方は、簿記3級を先に受けることで、基礎から応用まで幅広い会計スキルを身につけることができます。簿記3級には合格後の先に、明確なキャリアプランや上位資格があるのもポイントです。
まとめ
ビジネス会計検定3級 簿記3級を比較してどっちがいいか、それぞれのメリットを解説してきました。
いずれも会計・ビジネスに欠かせない資格ですが、その役割ははっきりと違うことがわかりました。ビジネス会計検定3級では財務諸表の中身を見ていき、簿記3級では財務諸表そのものを作成する方法・手順について学んでいきます。
どっちが自分により合っているのか、キャリアプランとゴールに照らし合わせて受験してみてはいかがでしょうか。
みなさんの合格を応援しております。
以上、「【どっちがいい?】ビジネス会計検定と簿記|両方受かって比べてみた」でした!最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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