簿記3級は独学で合格できるが独学でやるべきでない3つのワケ【初心者】

  • 簿記3級は独学で合格できる?
  • 簿記3級は独学だと難しいって聞いたけど私にできるの?
  • 簿記3級を独学で勉強して後悔しないかな、、

こうした悩みにお答えします。

tano

解説する私は、簿記3級に一度で合格しました。
簿記を学んだことがまったくない、私のような理系でも合格できた独学での取り組み方を具体的に解説します。

目次

【結論】簿記3級は独学で合格できる

簿記3級は独学で合格で勉強できますか?

この質問に対する答えは「はい」です。間違いありません。独学で合格が狙えます。

実際、独学での合格例も数多くあり、もちろんスクールに通っての合格例もあります。

独学の場合、テキストを1冊やり込み、過去問・予想問題を2~3回分取り組めば合格できるレベルに達します。

満点を狙う必要はありませんから、合格点の70点以上を獲得するにはそれほどハードルが高いものではありません。

とくに全3問のうち第1問の「仕訳問題」だけで45点も配点されており、仕訳ができるだけで合格点の半分以上をとれる試験になっています。

簿記3級の合格率は?独学の合格率は低い?

簿記3級の合格率は40%程度で、受験者数は約32万人(ネット試験約20万人、統一試験約12万人)です。

ただし、

「しっかり勉強していけば確実に合格できる」

こうした試験でありながら、年間約19万人が不合格になっているのも事実です。

  • 簿記3級は2人に1人以上は落ちる
  • あるスクールの簿記3級合格率は80%以上
  • 独学の一発合格者は40%よりもっと低い!?

この事実があるので、独学の受験者数の合格率は40%よりもさらに低いとされています。

独学で簿記3級を受けるメリット

tano

合格率は低め!それでも独学で受験したい気持ちは、私にも痛いほど分かります。
実際、独学で受けたので、メリット・デメリットを余すところなくお伝えします!

お金がかからない

独学最大のメリットはお金がかからないことです。

スクールの場合、8~10万円程度はみておく必要があります。

簿記3級にそんなお金はかけられない、、

簿記2級以上ならスクールはアリでも、簿記3級でスクールに行くのに抵抗がある方が多いです。そういう方には独学がピッタリです。

勉強計画がたてやすい

独学のメリットに、計画がたてやすいことがあげられます。

  • 好きな時間に勉強できる
  • 分かっているところは飛ばせる
  • 好きなタイミングで終えて、受験できる

こうしたメリットがあります。もし事前知識があったり、会社員で簿記の経験があったりするなら、すべてを一から勉強しなくてよいので、自分のペースでできる独学がピッタリです。

簿記3級にそれでも独学がおすすめできない3つの理由

簿記3級は独学で合格できるレベルの資格試験で、独学のメリットがあることをふまえても、

それでも独学をおすすめできない理由が明確に3点挙げられます。

筆者は簿記の知識ゼロの理系で、独学で簿記3級に合格しましたが、今でも「できることなら誰かに習うべきだった」と感じています。

①誰かの「独学勉強法」が自分に当てはまりにくい

独学がおすすめできない理由の1つ目は、世の中にあふれている「独学勉強法」が参考にしにくいことです。

これは、どの勉強法が正しいというものではありません。

自分が調べてたまたま目にした「勉強法」が自分に合ってないままスタートしてしまい、失敗するパターンが多いです。

とくに簿記3級は認知度がとても高く、幅広い世代に受験されています。

ほかの試験に比べて色々な勉強法やテキストが多くあふれているのが、かえってデメリットに働いている場合があります。

tano

あなたと同じ「初心者」が合格できた方法でも、あなたと同じ背景をもつ人に出会うことは難しく、その人の例のように合格できないこともあります。
逆にその人のように苦労せずともあっさり受かってしまうかもしれません。

簿記を必要としている人が多いので、ほかの人の勉強法は参考程度とすることをおすすめします(当ブログで紹介している勉強法も合格できた方法の一例とお考え下さい)。

②簿記の面白さが分からないまま合格してしまう

独学がおすすめできない理由の2つ目は、簿記の魅力が分からないまま合格できてしまうことです。

仕訳から財務諸表の作成まで、一通り理解できれば、あとは「作業感覚」で問題を解けてしまうのが簿記3級です。

解き進めていると「面倒」に感じたり、「きっと正解できるのにこの作業をするのか」と思ったりすることがあります。

合格することが目的なら問題ないですが、簿記に対してしんどい印象を受けてしまいがちなので、「詳しい方に教わる」ことを本当におすすめします。

③簿記2級以上が厳しくなる

独学がおすすめできない理由の3つ目は、3級に合格する以上のことがかなり難しくなることです。

簿記には3級のほかに、2級、1級や、税理士・公認会計士などの上位資格があり、中小企業診断士試験にも簿記に関する出題が多くあります。

簿記3級以上のこうした資格は独学ではかなり難しい上に、「簿記3級の知識が大前提」になっているので簿記3級を独学で合格した人は相当な苦労が強いられます。

簿記3級を学び始めるときから誰かに教わり、正確に知識を定着できていたなら、上位資格の学習をスムーズに進められるでしょう。

簿記3級独学のまとめ

簿記3級を独学で学習することについて解説してきました。

予算や手間を考えると、独学の方が効率的に見えますが、必ずしもそうとは限りません。

2級以上を目指したり、簿記3級の知識を活用したりすることを考えているのなら、3級の学習から授業で教わることを本当におすすめします。

tano

とくに簿記の知識は単なる資格試験にとどまらず、社会を生き抜く教養として優れているので、資格試験の範囲で完結するにはもったいないです。

以上、「簿記3級は独学で合格できるが独学でやるべきでない3つのワケ【初心者】」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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