簿記3級の試験時間が足りないなら|早く解くコツと解く順番

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  • 簿記3級の時間が足りない場合の原因と対策を知りたい!
  • 簿記3級は時間が足りないよ!解く順番・時間配分が知りたい!

こうした疑問にお答えします。

tano

簿記3級のネット試験で、(独学で一度で一週間で)合格した経験をいかしてわかりやすく解説していきます!

まずは結論から。

  • 時間が足りない原因は、「解き方が効率的でない」「簿記が分かっていない」「ミスが多い」
  • 時間が足りない対策は、「1冊のテキストをしっかり仕上げること」「ネット試験の練習をしておくこと」「60分計りながら過去問・予想問題に取り組むこと」
  • 解く順番は、第1問⇒第3問⇒第2問。
  • 時間配分の正攻法は、第1問に15分。第3問に30分。残り時間を第2問と確認に使う。

順番に見ていきましょう。

目次

簿記3級の時間が足りない方へ:難易度を知っておこう

簿記3級は簡単ではありません。難易度は高めで、合格率は40%程です!

簿記3級(統一試験)期間 合格率
2023.11 33.6%
2023.6 34.0%
2023.2 36.5%
2022.11 30.2%
2022.6 45.8%
簿記3級(ネット試験)期間 合格率
2023.4~2023.12 38.6%
2022.4~2023.3 41.2%

商工会議所の検定試験 受験者データ より

簿記3級の合格率は統一試験(=筆記試験)、ネット試験ともに40%程度で推移しています。

合格率からだけでは読み取りにくいですが、一般に、ネット試験の方が合格しやすいとされています。

ネット試験のメリット
  • 入力がしやすい
  • 入力に時間がかからない(選択肢はプルダウン式)
  • 漢字ミス・転写ミスがない
  • 集中して取り組める
ネット試験の特徴とメリットの詳細

ネット試験では、出題範囲や時間は統一試験と同じですが、勘定項目の選択方法がプルダウン式なので、事実上の選択問題のようになっています。一字ずつ書くよりも『↓』マークから選んでクリックするだけでよいので、時間の短縮になります。

もし、いくつかの勘定項目で悩むことがあったら、プルダウンを確認してみて、そこにある選択肢から選べば間違える可能性が低くなります。

また、記述する場合に比べて漢字のミスや転写ミスも減らせるので、総合的にみて得点しやすくなっています。

問題の難易度そのものも、ネット試験の方が簡単になっているといわれていています。

また、ネット試験はテストセンターのスケジュールが合う限り、繰り返し挑戦できることも長所で、三日前までに予約すればいつでも受験できます。

もし、統一試験を受けて難しく感じたのなら、ネット試験で挑戦してみると得点が伸びる可能性があります。

簿記3級の構成と配点

時間が足りない!という方は、すべての問題に対して平等に取り組んでいませんか?

問題によって、難易度・配点・重要度が違うので、これに合わせて取り組み方を変えていきましょう。

問題構成と配点を知ろう

配点 内容 構成
第1問 45点 仕訳問題 3点×15問
第2問 20点 勘定記入・補助簿など 2題(10点ずつ)
第3問 35点 財務諸表・精算表など 1題(設問で9問ほど)

簿記3級の問題構成・点数配分は表のとおりです。

60分という限られた制限時間の中で、問題を解いていかなければなりません。

また、合格基準は70点以上となっていて、第1問と第2問までノーミスだとしても、65点にしかなりません。

簿記3級は内容として、第3問にあるような財務諸表・精算表などをマスターすることが目標なので、第3問の重要度はかなり高くなっています。

改定で時間変更があった

2021年の改定で簿記3級は、以下のような変更がありました。

  • 120分→60分
  • 大問5つ→3つ

時間が減った分問題数も減りましたが、時間配分の融通が以前よりも利きにくくなりました

試験時間が足りない3つの原因

簿記3級で試験時間が足りないときの、3つの原因を紹介していきます。

解き方が効率的でない

解き方が遠回りだったり、解く順番が不自然に前後したりしてしまうと、時間がかかってしまいます。もし、簿記の理解や勉強時間が十分なのに不合格な場合、解く順番・時間配分の工夫だけで合格が見えてくることがあります。

簿記がわかっていない

そもそも簿記のシステムが分かってないから、少しのつまづきで、手が止まり、時間がかかってしまいます。当然と言えば当然ですが、しっかりと本質が分かっているのなら、問題を読む⇒解答するの流れがスムーズにいって、時間はかかりません。「勉強不足」を受け止めることが、小手先のテクニックより大事なこと、皆が分かっているはずです。

ミスが多い

ミスが多いと、何度も繰り返し計算したり、電卓に入力したりするため、時間がかかってしまいます。ミスには、「今までも起こっていたミス」と「まったくもって予想外のミス」があります。このうち、前者をどれだけ減らせるかが、試験当日までの自分の努力次第になります。試験当日にしてしまったミスが、「仕方がない」ミスなのか、事前に防ぐことができたミスなのか、しっかり復習して考えていく必要があります。

簿記3級の解く順番と時間配分

簿記3級の解く順番と時間配分を紹介します。

『第1問』完璧主義になろう

問題構成上、もっとも配点が高く、かつ簡単なのが『第1問』の仕訳問題です。そして、この第1問がラッキー問題です。

最低でも39/45点以上、つまり1~2ミスまでに抑えるようにしてください。

仕訳は簿記の基本であり、第2問・第3問についても仕訳が前提で問題がつくられています。

45点もの配点があることをラッキー問題ととらえ、全問正解かつ1問あたり30秒~1分を目指してください。

『第2問』半分取れればいい

第2問についてですが、はじめに結論を言うと、

解かずにスルーして第3問にいってもいいレベルです

理由は次の通りです。

  • 配点が少なめ
  • マイナーな補助簿が出題されうる
  • 重要度だけなら第3問の方が大切
  • 第1問+第3問で70点以上になる

したがって、第3問を優先して解くことをおすすめします。

ただ、第2問をすべて飛ばしてしまうと、「第3問のプレッシャーが大きすぎる!」という方には、第2問を構成する問題2つのうち、いずれか1つは取りに行くことをおすすめします。

tano

私は、第2問の2題のうち、一方だけを解いて10点+0点=10点/20点として、第3問に進みました。

簿記3級の勉強の過程で、補助簿は手を抜きがちですよね。

第3問に30分残すつもりで、解答すればもう合格が見えてきます。

『第3問』いけるところまで行く

第3問は財務諸表や精算表を中心に出題されます。設問にして9問程度あります。

ただし、第3問といえど、序盤は仕訳をするだけのものばかりで簡単に10点ほどは得点できてしまいます。

第3問の大変さは、

  • 文字数や情報量が多く、自分の欲しい情報を探す時間がかかる
  • 設問が進むにつれてズレが生じやすい

以上の2点にあります。

当期純利益などの総計まで合致することができれば満点になりますが、これがなかなか合わないんですよね、、

こうした情報量の多さや、計算がズレて何度か計算しなおすことを想定できると、第3問に30分程度の時間を確保しておきたいですね。

試験時間が足りない3つの対策

簿記3級で試験時間が足りないときの、3つの対策方法を紹介していきます。

テキストを1冊買う|1冊を仕上げる

ネット試験でも、統一試験でもテキストは同じで大丈夫です。出題範囲はネット試験でも変わりません。自分の納得できる1冊を安心して購入しましょう。

テキストをあえて1冊だけ紹介するなら、自信をもって「スッキリわかる」シリーズをおすすめします!

テキストは1冊で十分と言われていますが、それは、1冊をしっかりと取り組み、何度も復習した場合のことをいいます。簿記のシステムを理解すること、仕訳に自信が持てるまで繰り返すことが、合格に直結します。

ネット試験の操作方法を練習しておく

ネット試験では、勘定項目がプルダウン方式、数値はテンキーなどで入力して解答します。
また、第三問の利息や消費税の語頭に「未払」「前払」と入力して補う場合があります。

タイピングが上手くできる必要はありませんが、試験形式に慣れると安心して受験できます。

操作方法自体は難しくはありませんので、一度練習できるだけで十分です。

過去問・予想問題に取り組む

簿記3級の対策として、過去問題・予想問題に取り組むことはとても重要です。60分という時間をしっかり計って取り組まないと、試験本番で文字通り「時間が足りない」ことになります。とくに、解く順番を入れ替えて、第1問⇒第3問⇒第2問とするのであれば、時間をよく見ながら取り組み、解ききれなくても次の問題に進むこともあるでしょう。

tano

テキストの予想問題はやや難しく設計されているので、予想問題で高得点を取れたなら自信につながると思います!

まとめ

簿記3級で試験時間が足りないと感じている方々に向けて解説しました。

簿記3級の試験時間が足りない原因が、自分なりにわかれば、事前に対策していくだけで、合格を目指すことができます。

1冊のテキストをやり込んで、仕訳の練習が満足にできたなら、積極的に受験しましょう。

みなさんの合格を応援しています。

以上、「簿記3級の時間が足りないなら|早く解くコツと解く順番」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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