- 簿記3級に不合格は恥ずかしいですか?
- 簿記3級をなめてた…
- 簿記3級のネット試験に落ちた…
こうした悩みにお答えしていきます。
簿記3級に(独学で一度で)合格しました。簿記を学んだことがまったくない、私のような理系でも合格できた視点から具体的に解説します!
簿記3級に不合格は恥ずかしいですか?
いいえ。恥ずかしくありません。
世間では、以下のような言葉が独り歩きしていることを見かけます。
- 「簿記3級くらいは知っていて当然」
- 「簿記3級は誰でも独学で合格できる基礎教養」
- 「簿記3級に経済学部出身なら勉強しなくても受かる」
教養的な問題であることは確かかもしれませんが、簡単ではありませんし、しっかりと勉強しないと落ちる可能性のある試験です。ですから、簿記3級に不合格だったとしても、恥ずかしく思う必要はありません。
簿記3級に不合格が恥ずかしくない理由
簿記3級に不合格が恥ずかしくない理由を2点にわけて解説します。
①受かる人の方が少ないから
日付 | 合格率 |
2023.11.19
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33.6%
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2023.6.11
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34.0%
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2023.2.26
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36.5%
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2022.11.20
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30.2%
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2022.6.12
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45.8%
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2022.2.27
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50.9%
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2021.11.21
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27.1% |
簿記3級の統一試験の合格率は25%~55%で、約40%で推移しています。(日本商工会議所 3級受験者データ より)
基礎的な内容が多く含まれていること、少ない学習時間で合格できるレベルであることは事実ですが、実際は約6割の人が不合格になっています。
②難しい受験回があるから
- 合格率が最も低い回で約25%、高い回で約50%
- 一般的に、統一試験の方が、CBT方式よりもやや難しいとされている
前述のように直近の筆記試験でも、最も低いときで27.1%、最も高いときで50.9%の合格率でした。
あなたが受験した回が難しかっただけの可能性も十分にあります。
また、一般にCBT方式の方が筆記試験より難易度が低いとされています。筆記試験で不合格の経験がある方は、CBT方式(ネット試験)にも挑戦してみてください。
簿記3級に不合格の原因
簿記3級に不合格の原因を3点にわけて解説します。
➀勉強不足だから
簿記3級には100時間程度の勉強時間が必要とされています。
自分の理解力を信じることも大事ですが、極端に短い勉強時間での挑戦はあまりおすすめできません。また、半分以上が不合格となる試験ですから、「まわりの人と同じ勉強量」では不合格になってしまいます。
合格率が40%なら、上位40%の努力・勉強時間をしてから挑戦しましょう。
②理解不足だから
不合格の原因の多くは、「理解不足」にあり、このケースが多くの受験生に当てはまります。簿記には、特有の考え方・ルールがあり、これを理解できないまま本番を向かえてしまう人がいます。
③試験時間が足りないから
簿記3級の試験時間は60分です。時間が少ない、時間が足りないという受験生が多くいます。簿記の理解が十分だとしても、時間を効率的に使わないと試験時間が足りなくなってしまいます。
簿記3級に不合格⇒次、合格するための対策
簿記3級に不合格だったあと、その次に合格するための対策方法を3点にわけて解説します。
①適切なテキストを選ぶ
これは、初心者・独学の場合でも1冊(必要なら過去・予想問題集を追加で1冊)で問題はありません。
自分にあったテキストを改めて探すことも合格への近道です。
簿記3級のテキストはこの2冊が2強です。どちらか一方でよいですが、いずれもTAC出版さんなので基本的な考え方・スタイルは同じです。
私は「スッキリわかる」で一発合格できました!1冊で十分だったよ!
②仕訳をやり込む
簿記3級の攻略法を一言で表すと、「仕訳をやり込んで完璧にする」こと、これに尽きます。
そう言われる理由は、「仕訳さえ確実に出来れば合格は目の前」であるからです。簿記3級は100点満点のうち70点以上で合格となります。
- 第1問:仕訳15問(45点)
- 第2問:仕訳して勘定記入・補助簿穴埋めなど(20点)
- 第3問:財務諸表・精算表(35点)
以上のように、仕訳そのものが45点、仕訳から表へ転記する問題で残りの55点を占めています。
この仕訳そのものが、時間が極端にかかってしまったり、理解が及んでいなかったりすると合格が一気に遠のきます。
当たり前のことですが、不合格になった経験がある方は、自分で理解したつもりの仕訳がいくつも存在しているはずです。
見たことのない仕訳のパターンを初見で解くことはできないので、多くの問題をやりこんで、多くのパターンに触れる経験が必要です。
③スクールを利用する
不合格になった人の多くが独学で勉強されていることは、想像に難くありません。
そして、この独学の落とし穴こそが「間違った理解で進むこと」にあります。
簿記3級の学習は独学で合格できるレベルにあるものの、基本的に独学での学習はおすすめしていません。
私は独学で合格したものの、誰かに教わることができたら良かったなと後悔しています。
スクール・講義で解決する
独学の落とし穴にはまらないように、スクールに通って授業を受講し、知識の整理をしておくことが近道です。
あやまった理解のまま進んでいると、再受験をしても同じようなミスをする可能性が高くなるからです。
お金もかかり、一見遠回りに見えますが、スクールに通うことが効率的であることは簿記学習において明らかです。予算が許すのであれば、検討してみてください。
【まとめ】簿記3級は落ちても恥ずかしくない!
「簿記3級に不合格」が恥ずかしいか、ついて解説してきました。
簿記3級に不合格だったことで、恥ずかしいと感じることはありません。なぜなら、
- 簿記3級合格率40%で、半分以上が不合格だから
- 簿記3級は難しい回がまれにあるから
簿記3級は内容が基礎教養的であるだけで、決してカンタンに誰でも受かるものではありません。一度の試験で半分以上の人が不合格を経験しています。幸いにもCBT方式では繰り返し受験できるので、しっかり準備をして再チャレンジしてみてください。
みなさんの合格を応援しています。
以上、「簿記3級に不合格は恥ずかしい?原因と対策を徹底解説!」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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