薬学検定1級 難易度|合格のポイント【2024年】

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薬学検定1級は、薬学の専門知識を問う難関資格であり、その難易度は高いことで知られています。しかし、正しい勉強方法と戦略を持って取り組めば、合格の可能性は確実に高まります。本記事では、薬学検定1級の難易度を詳しく解説し、合格に必要なポイントを紹介します。さらに、薬学検定1級合格の経験をもとに、在宅受験に対する具体的なアドバイスも紹介しています。試験の概要から勉強のコツまで、幅広くカバーしていますので、ぜひ最後までお読みください!

  • 薬学検定1級の難易度を知りたい!
  • 薬学検定1級の在宅受験合格のポイントは?

こうした疑問にお答えしていきます。

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薬学検定1級に(独学で一度で)合格した経験をいかして、わかりやすく解説していきます!

薬学検定は情報がかなり限られているので、1級合格者の視点で情報を丁寧に解説していきます。

目次

薬学検定1級の難易度

薬学検定の全体の難易度はそこまで高くはありません。合格率は65%程度あり、受験対象は薬学に詳しくない方になっているので、独学で合格が狙える範囲になっています。

ただ、薬学検定1級の難易度は他の検定試験と比較するとやや高いとされています。薬学検定1級ではその範囲は広く、出題される問題も専門的な知識を要求されるため、試験の準備にはそれなりの時間が必要です。受験者は、医薬品の基礎知識だけでなく、作用機序や分類などの詳細な理解が求められます。

薬学検定1級の合格率

2023年11月試験 1級 2級 3級 4級
合格率 66.2% 61.3% 68.9% 75.1%
合格基準点数
  • 80点以上
  • 薬学検定1級を受験して70点以上80点未満なら2級合格
  • 薬学検定3級を受験して70点以上80点未満なら4級合格

なぜ薬学検定1級が求められるのか

薬学検定は薬学検定事務局(日本セルフケア支援薬剤師センター)による、薬学に関する知識を問う試験です。

この試験は、セルフケア・セルフメディケーションを目的にされており、医療従事者でない人・薬学に詳しくない人が、日常的な場面で薬を選んだり、買ったりする際に役立つ知識で構成されています。

薬学検定1級が求められる理由は、専門的な薬学知識を有していることを証明することのできる資格だからです。とくに、医療系や医薬品関連の職に就く場合、この資格はアドバンテージとなりえます。

また、医療から少し遠い仕事をしている方にとっては、自分の判断で自分の身を守る、「セルフメディケーション」のために重要な知識を身につけることができます。

薬学検定1級の基本情報

薬学検定1級の試験範囲は、基本的な薬学知識から薬理学など、多岐にわたります。

受験方法には団体受験と在宅受験があります。どちらの方法で受験しても、合格すればまったく同じ扱いになります。

なお、個人受験の試験会場(マークシート形式)での受験は終了しています。マークシート形式は団体受験(年2回)のみとなっており、個人受験では毎月実施される在宅受験がメインとなります。

私は薬学部の学生ではないですし、薬学に関連する会社に務めてもいないので個人受験(在宅受験)を選びました。

受験資格

受験資格:だれでも(職歴・学歴などの制限はありません)
資格:民間資格(国家資格ではありません)

形式

在宅受験⇒記述式(月1)、団体受験(10名~)⇒マークシート式(年2回)

受験料

1級:8200円(税込)
3級:6200円(税込)
在宅受験型は1,3級のみ。団体受験では1~4級。

在宅受験 出題範囲

薬学検定1級の在宅受験型の出題範囲は、試験会場型と同じです。以下の分野のうち、A~E範囲が1級、A~C範囲が3級となります。薬学検定(在宅受験型)の出題分野 より。

A分野

一般用医薬品、医薬部外品、並びにサプリメントや、保険機能食品の基本問題や、有効とされる成分に関する問題

B分野

薬学を主とした医療用語に関する問題

C分野

疾患、特に生活習慣病の概略・予防・改善のための家庭医学的な問題など、薬学と関係する周辺分野の問題

D分野

病院・診療所などの実際の医療現場で使用される医療用医薬品において有効とされる成分に関する問題

E分野

食品と薬の飲み合わせや、薬同士の併用(相互作用)の問題、及び血液・尿検査(臨床検査)値の意味とその異常値に関係の深い疾患名に関する問題

在宅受験 解答用紙の提出方法

・郵送
解答時間に分単位での制限はありません。郵送期日(月末)までに解答して郵送します。
申し込み後は薬学検定事務局さんからメールが届きます。

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メールのやり取りなど、かなり丁寧に対応していただけたので、これから受験するみなさんもご安心ください!

在宅受験での薬学検定1級の対策

在宅受験には特有の対策が必要です。在宅受験の解答にかかった時間、在宅受験特有のポイント、おすすめのテキストについて詳しく説明します。

薬学検定1級の在宅受験で解答にかかった時間

1度目の挑戦で合格できましたが、解答を仕上げるのに20時間くらいかかりました。

問題をざっと見た感じで、すぐに解けそうなものが20%くらいで、残りの80%は聞いたことすらありませんでした。テキストを読んだり、調べたりする作業が必要で、かなり時間がかかりました。

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参考までに、1級をいきなり受験して、結果は86点(合格)でした。私自身が医療従事者であることや、医療に関する参考書を少し持っていたので大丈夫だろうと考えていました。

薬学検定1級 在宅受験特有の合格ポイント

薬学検定1級の在宅受験は、記述式となっていて、減点方式で得点が評価されています。すなわち、内容があっているか、論理的に説明できているか、問いの答えになっているかが重要になってきます。

論理的に解答する難しさ

記述式の方が難しいとされている理由は、そもそも難易度が高いこと、論理的に解答する必要があることにあります。

薬の専門家でない受験者が、薬について論理的に書くことはかなりハードルが高いですが、ここをクリアしなければ、合格できません。とくに薬学の分野では、「薬の作用機序」を問う問題が頻繁に出題されますが、これを記述式で書くことにかなり苦労しました。

薬学検定1級 在宅受験用のおすすめテキスト

参考書・テキストは公式テキスト1冊と薬学部の大学生が使うレベルくらいのものが推奨です。

在宅受験においては、事前に参考になりそうなテキストを用意しておくと非常に便利です。

在宅受験では参考書やインターネットでの検索が正式に許可されています

参考書アリなら簡単!?
参考書・スマホ検索が許可されているなら簡単ですか?

いいえ、そうはいきません。ネット検索されることは想定済みの問題ばかり出題されます。

問題によっては専門的な、より深い設問がある場合があるので、事前に買った1冊で網羅することはかなり厳しいと思ってもらえるといいと思います。適宜図書館などを利用するようにしましょう。

実際、どの種類の薬の、どう作用する薬の、どの器官に効く薬が出題されるか分からないので、事前準備には限界があります。

参考書を見ることができること、インターネット検索されることを前提に問題が作成されているので、問題文にある言葉で、そのまま検索しても出てこなかったり、よく分からなかったりします。とくに薬学検定1級では専門用語ばかりなので、薬学の知識がある程度持っている人でないと正しい情報を選んだり、適切な文章にまとめあげたりすることができません。

おすすめ公式テキスト

公式問題集の試験対策教本はまず手に入れておきたい1冊です。

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私もこちらを購入して、実際に薬学検定1級の解答に使用しました。

公式問題集には分野別のものも用意されています。

ただし、この公式テキストシリーズはA~Eまでの5冊から構成されているのですべて揃えるのは少し大変です。

おすすめ在宅受験用テキスト

医療系大学生がまず購入する薬理学の入門テキスト!

分かりやすさ重視の丁寧な解説と、表の多さが特徴です。医療従事者でない方で、薬学検定を受験する予定の場合、とってもおすすめできます。

とにかくカラフルに!図解が多く、最後までたのしく学びたい方へ。

「みえる」シリーズは図解が多いことで重宝される、医療従事者の御用達テキストです。カラフルな割に内容が結構深めなので、医療従事者が働き始めて1年目に買うレベルを想像してもらえるといいかと思います。読みやすさは間違いなく1番だと思います。

薬学検定1級のメリット

薬学検定を取得することは、セルフメディケーションにおけるメリットと、職業的な展望を広げながら、専門知識を深めるメリットがあります。

自分の身を自分で守ることができる

セルフケア・セルフメディケーションに貢献する検定試験ですので、自分の身を自分で守る知識が身に付きます。

最近では薬を処方してもらうことなく、自己の判断で市販薬を購入する場面が増えてきました。スマホで検索して出てきた薬の情報を信じることもひとつかもしれませんが、

少しでも薬学の知識があれば薬を選ぶときにも、薬の情報を選ぶときにも役立ってくれるはずです。

医療知識の整理ができる

薬剤についての理解が深まるのはもちろん、病態や薬理の知識の整理をすることができます。

薬学検定で取り扱う範囲には、専門的な疾患名に限らず、薬が作用するにあたって影響する因子(妊娠、喫煙、高血圧など)に関する問題があります。身近なひとの中に、妊娠中のひとや高血圧のひと、持病のあるひとがいるなら、きっと役に立つ知識があるはずです。

また、看護師や理学療法士、作業療法士などの医療従事者の方が受験してみると、普段の業務で得られる知識とつながりがあって面白いかもしれません。ぜひ受験をご検討ください。

薬学検定1級のデメリット

資格取得そのものにはメリットばかりですが、ここでは誤解のない範囲でデメリットを紹介します。

医療行為や販売ができるようにはならない

あえてデメリットというなら、この資格によって「何らかの医療・薬に関する資格を得られないこと」でしょうか。

薬学検定の目的は、個人が薬学の知識をつけて生活をより良いものにすることにあるので、この試験に合格しても医療行為は行えませんし、薬の販売もできません。

また、検定そのものの認知度を考えると、現時点では就職や昇給に及ぼすメリットも限定的かもしれません。

メリットにあるような「教養をふかめる」ことを目標に、受験するときは、「自分の知識のため、セルフメディケーションのため」に勉強しましょう。

まとめ

薬学検定1級の難易度と合格のポイントを中心に解説してきました。

薬学検定には、

  • セルフメディケーションになる
  • 医療の知識の整理になる

といったメリットがありますが、試験自体に医療行為を認可する効力はありません。難易度については、合格率は高いものの、在宅受験ならではの対策が必要です。しっかりと準備してから挑戦しましょう。

※情報は適宜更新していますが、執筆時点であることをご了承ください。
※当記事の内容は公式HP薬学検定事務局 薬学検定を参考に作成させていただきました。詳細はそちらをご確認ください。

以上、「薬学検定1級 難易度|合格のポイント【2024年】」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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