- 簿記3級に一週間で合格できるの?
- 簿記3級に一週間で合格するのに、大事なポイントを知りたい!
- 簿記3級に一週間で合格するには、どんなスケジュールになるか知りたい!
こうした疑問にお答えしていきます。
簿記3級に(一週間で・独学で・一度で)で合格した経験をもとに、当時のスケジュールを公開しながら紹介します!簿記を学んだことがまったくない、初心者でも合格できた勉強方法を超具体的に解説します。
簿記3級に一週間で合格できるのか
結論から言うと、簿記3級は一週間で独学で合格できる可能性がある資格試験です。
ただし、一週間で独学で受かるレベルだからと言って簡単ではありません。なぜなら、
- 簿記3級の合格率は40%程度
- 一部の大手スクール出身者では合格率が80%程度と言われている
- 独学に限定すると合格率40%以下しか期待できない
この事実があるからです。それでも独学で受験する人の方が多いですし、
スクールにお金をかけたくない気持ちが痛いほどにわかるので、具体的な勉強方法を文章で伝えられる限り、紹介します。
簿記3級一週間合格に必要な勉強時間
一週間で合格を目指すことは「短くてラク」なのではなく、逆にかなりタイトスケジュールで、相当な集中力が必要なものとお考え下さい!
「月曜日から金曜日は帰宅後に学習して、土日にガッツリやる」パターンの場合は、この時間の確保が難しいと思いますので、10日間ほど取り組むか、土日・休日だけをカウントして7日間(一週間相当)としてください。
また、簿記3級の平均的な勉強時間は80~100時間とされているので、
一週間で平均勉強時間を達成しようとすると、一日あたり12~14時間勉強になってしまいます。これは厳しすぎますね…。
ただし、簿記は暗記に依存しないことや、簿記の考え方が理解できればスムーズに解けることから、勉強時間の短縮が見込める資格試験です。コツをおさえて「本気で」取り組めば一週間の合格も夢ではありません。
簿記3級に一週間で合格するスケジュール
簿記3級に一週間で合格できたスケジュール例を紹介します。
私が1週間合格に使ったテキストは『スッキリわかる 日商簿記3級』です。売上No1のTAC出版から出されているシリーズで、導入がやさしく、最新の情報まで取り入れている最強の1冊です。
その他のテキストをお使いの方へ。
その他のテキストを使う方は、対応した単元の学習を進めていただければと思います。もちろんどのテキストでも合格できるチャンスはあります。ただ、この記事で紹介するにあたって、使った経験のないテキストでの勉強をおすすめするのは根拠がなくなってしまうので、「実際に一週間合格できたひとつの例」を正確にお伝えするために、このテキストを使う場合で紹介しています。
人気なテキストがいくつかありますが、私が使用したのが『スッキリわかる 日商簿記3級』でしたので、こちらを使う場合を考えます。
また、スケジュールに記載してないですが、仕訳Webアプリ「受かる!仕訳猛特訓」には、毎日30分以上取り組みました。
- 1日目:簿記の考え方を理解する
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- 「簿記の基礎」
- 「商品売買」
- 「現金」
- 「普通預金、定期預金、当座預金、当座借越」
「仕訳の基本」の内容を徹底して理解することが簿記3級のスタートです。わずか7ページですが一切の妥協はできません。いわば、これからはじまる簿記というゲームの「ルール説明」に相当します。借方・貸方の概念や、仕訳の左右が一致することなどが理解できるまで読み込んで下さい。
- 2日目
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- 「小口現金」
- 「手形と電子債権(債務)」
- 「貸付金・借入金、手形貸付金・手形借入金」
- 「その他の債権債務」
- 「その他の費用」
- 3日目
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- 「貸倒れと貸倒引当金」
- 「有形固定資産と減価償却」
- 「株式の発行、剰余金の配当と処分」
- 「法人税等と消費税」
- 「費用・収益の前払い・前受けと未払い・未収、訂正仕訳」
- 4日目
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- 巻末の「問題編」
問題は76問あります。問題50までが既習範囲です。仕訳がある程度習得できていればかなりスムーズに終わります。
- 5日目
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- 「帳簿への記入」
- 「試算表」
- 「伝票と仕訳日計表、証ひょう」
- 「精算表と財務諸表」
- 「帳簿の締め切り」
- 6日目
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- 巻末の「問題編」
- テキスト2周目をサラッと通読
問題は76問あります。問題51以降を中心に取り組んで下さい。
- 7日目
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- チェックテスト
- 模擬試験プログラム
チェックテストはぜひ70点以上をとれるようにしたいです。とくに第一問の45点満点で3問以上間違いがあれば仕訳の時点で復習が必要です。模擬試験プログラムは難易度がやや高かったのであまり点数は気にせず、ネット試験の練習だと思って取り組んで良いかと思います。
簿記3級に一週間で合格するための勉強方法
テキストを読むことからスタートしますが、「すべて一度で通読する」わけではありません。
単元やページ数で区切って、自分が一度で処理しきれる範囲までにしてください。
ヒトの記憶力はそんなに効率的に出来ていないので、一度で覚えようとするとかえって時間がかかってしまいます。
テキストで読んだところまでのみ解きます。一度読んだだけで正解できるはずがないので、不正解だった所だけテキストを読み返します。
テキストを読み、その問題を解くの手順を繰り返し、テキストの最後まで進めます。
STEP3まででテキストの1周目が終わりました。間違えたところを中心にサラッとテキストの2周目の通読をします。
テキスト巻末付属の予想問題と、Web模擬試験プログラムの計2回の実践演習に取り組みます。
ぜひ時間を計りながら取り組んで、時間配分をコントロールできるようになりましょう。
簿記3級に一週間で取り組む注意ポイント
簿記3級に一週間で合格することは可能ではありますが、注意ポイントがあります。勉強の進め方、つまずきポイント、ネット試験について解説します。
①合格点数の70点以上を目指す
簿記3級は100点を目指す試験ではありません。
ましてや、一週間の勉強では満点には遠く及ばないことでしょう。
簿記3級の合格基準点数は70点以上です。
配点 | 重要度 | |
第1問 | 45点 | |
第2問 | 20点 | |
第3問 | 35点 |
すなわち、満点を目指すことも、簿記3級より上の資格を目指すこともここでは考えません。なぜなら、上位資格や会計の仕事を目指すのであれば、時間をかけてでもしっかりと理解して受験すべきだからです。
簿記3級に、「単に合格すること、70点を超えること」なら一週間でできるという話ですね。
②わからなくても次に進む
実際、簿記3級に不合格になるパターンの多くは「完璧主義者」すぎるあまり、テキストを次に進めることができないパターンが当てはまります。わかるまで次に進まないスタンスだと、いつまでも進むことができないので、独学の場合は割り切って進むことも大切です。
③つまずきやすいポイントをおさえる
ここがまさに、独学で取り組む場合のデメリットにあたる部分です。参考までに、当時初心者だった私がつまずいたポイントを挙げておきました。このリストをあらかじめ見ていただき、テキストの通読時に役立ててください。
簿記3級初心者の私が個人的につまずいたポイント
- 仕入れ諸掛り
- 売上諸掛り
- 他人振り出し小切手
- 買掛金と未払金
- 先方負担の立替金
- 租税公課と法定福利費
- 建物に含まれるもの
- 付随費用(登記料と仲介手数料)
- 入金伝票・出金伝票の記載法
- 決算整理
- 帳簿の締め切り
- 総勘定元帳
- 売上原価の算出方法
- 総仕入れ高・仕入戻し高・純仕入れ高
- 備品の売却
- 貸倒引当金の設定(売上債権に対して)
- 決算日の再振替
④ネット試験を選ぶ
次のメリットがあることから、ネット試験を選ぶことをおすすめします。
- スケジュール調整がしやすい。
- 場所が選びやすい。
- 漢字ミスや転記ミスの可能性が低い。
- 再挑戦しやすい。
ネット試験の申し込みは3日前までであることに注意して申し込みをします。もちろん統一試験でも大丈夫です。統一試験は年3回実施されています。
まとめ
簿記3級に一週間で合格するコツとスケジュールを解説させていただきました。
簿記3級には短期間で独学合格できた報告が多数ある一方で、合格率はそこまで高くはありません。実際にこのようなスケジュールで簿記3級に一週間で合格できたので、一例として参考にしてもらえると幸いです。
最後に、簿記の知識は単なる資格試験にとどまらず、社会を生き抜く教養として優れています。合格することだけを目指して、資格試験の範囲で完結するにはもったいない内容です。
たった一週間で合格することを目指すのも大切ですが、内容を活用できるように知識を定着させることも大事な資格試験であることをお伝えしておきたいです。
みなさんの合格を応援しています。
以上、「簿記3級一週間合格のコツと合格スケジュール【2024年】」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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