実は、「ITパスポート」とGoogle検索して出てくる再検索ワードには、ITパスポートのメリットを疑問に思う声が見受けられます…!
- 意味ない
- なんのため
- 役に立たない
- 無意味
- なんの役に立つ
- 必要ない
ただ、こうして検索している方々の多くは、IT未経験者で「ITパスポート試験を受けていない人」たちです。この記事では、まだITパスポートについて詳しく知らない方に、ITパスポートの魅力が伝わるように、メリットを7つ挙げて解説していきます。
私はITパスポートをとってよかったと思っています!実際に合格した経験をもとに紹介していきます♪
ITパスポートとは
はじめに、ITパスポート資格試験について、概要、試験内容、受験資格、合格基準、合格率、試験形式・受験料、そして使用したテキストに分けて順に紹介します。
ITパスポートの概要
- 経済産業省認定
- 国家資格
- 独占業務がない
- 情報処理技術者試験のレベル1に相当
ITパスポート試験は情報処理推進機構によって実施される国家試験です。
情報処理技術者試験のレベル1に相当し、ITの入門に位置付けられています。
ST,SA,PM,NW,DB,ES,SM,AU,SC | |
応用情報技術者試験(AP) | |
基本情報技術者試験(FE) | 情報セキュリティマネジメント(SG)|
ITパスポート(IP) |
ITパスポートの試験内容
ストラテジ系分野、マネジメント系分野、テクノロジ系分野に分かれています。
- ストラテジ系:法務・企業活動・経営戦略マネジメント
- マネジメント系:プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム開発技術
- テクノロジ系:セキュリティ、ネットワーク、データベース
ストラテジ系は唯一「ITっぽくない」というか、会計の仕事をしている人や、簿記3級程度の知識がある方はスムーズに進められると思います。
ITパスポートの受験資格・受験者の傾向
受験資格:とくにありません。(誰でも受験できます)
- 社会人 78%>学生22%
- 非IT系企業 82%>IT系企業18%
- 30代以下 73%>40代以上28%
以上のように、受験者の多くは比較的若い世代の会社員で、IT系に親しみのない人が受験する傾向にあります。
ITパスポートの合格基準
合格基準には次の2つを両方満たす必要があります。
- 全体の点数が60%以上
- 各3分野すべてで30%以上(ストラテジ系分野、マネジメント系分野、テクノロジ系分野)
ITパスポートの合格率
ITパスポートの合格率は50~55%です。
令和6年1月度の合格率は次の通りです。
令和6年1月度の合格率 | 合格率 |
社会人 | 53.4% |
学生 | 39.4% |
IT系 | 53.2% |
非IT系 | 53.4% |
(ITパスポート試験 統計情報 試験結果 より)
ITパスポートの試験形式・受験料
ITパスポートはCBT試験で実施されています。CBT試験は全国の100か所以上のテストセンターで受験できる、コンピューターを使った試験です。
- 気軽に繰り返し受験できる
- 受験票・本人確認書類くらいの持ち物ですぐに受けられる
- 家から近い試験会場を選べる
受験料 | 試験時間 | 出題数 | 形式 |
7500円 | 120分 | 100問 |
4肢択一 |
1問あたり約1分ペース!短く感じるけれど、4肢択一だから、勉強が十分なら時間に余裕があります。120分経たずに試験を終える人もたくさんいました!
ITパスポート合格のために私が使用したテキスト
ITパスポート試験のテキストは種類がとても豊富です。ただ、最新情報を反映しているテキストを選ぶようにだけ気を付けてください。
どうしてもテキスト選びに悩むという方は、「いちばんやさしいITパスポート」がおすすめです!!私はこれ1冊で合格できました!
ITパスポートの資格を取得して感じた7つのメリット
ITパスポートとってよかったこと、役立ったことを7つ紹介します。なんの役に立つか、なんのために取得するかのヒントになると思います。
➀IT系が転職先の候補になる
メリットの1つ目は、非IT系で働いてきた自分が、IT系の入り口に立てたことです。
ITパスポート取得後、身につけた知識やスキルは、実務で活かすことができるほか、転職で有用なことでも知られています。情報セキュリティやネットワークなどの基礎知識があることで、IT系への転職の可能性が初めて広がりました。一般に、非IT系からIT系への転職を憧れる人は多いですが、実際には知識がなくて難しいのが現状ですよね。そういった悩みの種を解決してくれる可能性があるのがITパスポート試験です。
②ストラテジ系の知識が普段の業務に活かせる
メリットの2つ目は、ストラテジ系の知識が社会人に欠かせない知識であることです。
ITパスポート試験のテキストを買うまで知らなかったのですが、IT系の試験と言いながらも、プログラミングやパソコン・ネットワーク、AI系の用語は控えめで、経営戦略や簿記にちかい内容も盛り込まれています。ですから、IT系で働いていない私のような人間にとっても、普段の業務に活かせるような知識があってとても助かりました。
③知的財産権・著作権に強くなれる
メリットの3つ目は、知的財産権・著作権に強くなれることです。
画像や音楽はもちろんですが、アイデアや研究成果など、権利の扱いに詳しくなれることは大きなメリットです。知的財産権や著作権、産業財産権、特許権の言葉の使い分けを正しくできる人が、果たしてどれだけいるかと聞かれれば、私もITパスポートに合格するまでは曖昧だったので、不安な人も多いのではないでしょうか。しかし、企業目線でみると、権利まわりの知識がない(知らないうちに侵害するリスクのある)社員を好んで雇おうとは思いませんから、あって損のない知識だと思います。
④情報システムの流れが理解できる
メリットの4つ目は、情報システムやネットワークなどの知識が体系的に身につくことです。
ITパスポート試験では、どういう仕組みで情報が流れていて、どのように管理され、どのように情報を守っているかなどの問題が出題されます。情報システムやネットワークなどの知識が体系的に身についていれば、情報システム部門とのやり取りが円滑になり、どういったリスクがあるか想定する能力が身につきます。
⑤ITパスポートからさらに上位資格目指せる
メリットの5つ目はITパスポート取得後、次に目指すべき上位資格の選択肢が多いことです。
例えば、レベル4のプロジェクトマネージャや、データベーススペシャリストなど、より専門的な国家資格の情報処理技術者試験を受けることができます。さらなるスキルアップや専門知識の獲得が可能となり、キャリアのさらなる成長が期待できるようになります。もちろんITパスポート試験を教養として受けるだけでも十分ですし、さらにステップアップしてもよいという、柔軟な試験であることがITパスポートの魅力です。
⑥就職で有利になる
メリットの6つ目は、就職で有利になることです。
新卒採用活動(エントリーシート)に活用すると答えている企業が少なくとも約80社以上あります。
ITパスポート試験の合格実績をエントリーシートで活用できる企業の一覧が、ITパスポート試験公式HPの活用事例から確認できるので、自分の目指している就職先で活用されるか知りたい方はご確認ください。企業のほか、官公庁や自治体での活用事例も挙げられています。
⑦大学で評価される
メリットの7つ目は、大学で入試優遇や単位認定などの評価を受けることができることです。
社会人にとっては、学びなおし(リカレント)が注目されていますが、大学での単位認定が期待できるのは嬉しい限りではないでしょうか。もちろん、高校生にとっては、入試で活用できますから、直接的なメリットになる可能性が高いです。
まとめ
ITパスポート資格を取ってよかったことについて解説してきました。
ITパスポートは、国家資格でありながら、独占業務を持たないなどの理由から、その取得するメリットを疑問視する声が一定数あります。しかし、実際に受けて合格した人の多くは、取得してよかったと感じることができています。
これからのIT関連の流れに合わせて、まずはITパスポート試験の受験から検討してみてはいかがでしょうか。
みなさんの合格を応援しています!
以上、「ITパスポート資格をとってよかったこと|7つのメリット」でした!最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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